日本初となるワーカーズコープ主催の
アウトドア・ミュージック・フェスティバル!
みんなでやる、みんなのための、地域おこし!
私たちは人種、性別、年齢に関わらず
長野県の飯綱高原
という場所によってつながれた
この地域の自然、音楽、芸術、食を愛するグループです。
ローカルだけどグローバル
地元有志が集まって開催した初めての年。
発起人は飯綱高原在住のカナダ人。
実行委員会のメンバーは半分以上がバイリンガル。
そんなメンツが2年目以降も継続的に開催しようと
それぞれが出資してワーカーズコープ
「Koshikake Events労働者協同組合」
を起ち上げました。
地域の住民が民主的に地域課題に取り組み
より住みやすく活力のある地域づくりができるよう
新しくできた社会の仕組み。
この仕組みを使い、ローカルでも
グローバルに通用するようなフェスを目指します。
Koshikake Events
労働者協同組合
Koshikake Events労働者協同組合は、長野県飯綱高原の住民や、この地域を愛するメンバーで起ち上げました。3日間のアウトドア・ミュージック・フェスティバルを中心として、飯綱高原の地域資源を生かした新たな魅力を発信するため、イベントの企画運営を行っています。
HISTORY
活動の経緯
ひとりの発想から始まったフェスを通じたコミュニティづくり
わたしたちの活動が始まったのは、現在の代表理事であるアフリン・ケイラが2022年の9月に、長野県の飯綱高原で3日間のフェスを開催したのがきっかけです。
ケイラは2019年に来日し、2021年に長野へ移住して自身のカフェをオープンし、そこで出会った人たちの協力を経て、クラウドファンディングで資金を集め、「Mori no Koshikake Music & Art Festival」を開催しました。
フェスの目的は、人種、性別、年齢、趣味や趣向に関わらず、誰もが安心して自分らしくいられる空間を作ることで、参加者同士が心を開いて交流する機会を生み、地域コミュニティの絆を深めることでした。
この第1回目のフェスには、3日間で、1,000人以上が来場しました。このフェスに関わったボランティアや参加者がケイラの想いに賛同し、翌年以降もフェスを開催したいという願いから、継続的な活動をするために「Koshikake Events労働者協同組合」を設立しました。
法人名でもあり、フェスの名称「Mori no Koshikake Music & Art Festival」にも使われている「Koshikake」は、キノコの「さるのこしかけ」に由来しています。菌類が地中でつくるネットワークのように、コミュニティのネットワークの中心の場所にしたいという願いが込められています。
日本初、労働者協同組合が主催するフェス
労働者協同組合を設立して第2回目のフェスを開催することが決まったのは、2023年の4月でした。第1回目のフェスの実行委員会のメンバーや参加者に声をかけ、労働者協同組合という新しい法人格について話をして、設立趣旨を説明すると、16人が出資して組合員となることを希望してくれました。
労働者協同組合という形にしたことで、長野市からの助成金を得ることもできました。労働者協同組合が主催する日本で初めてのフェスということで、テレビや新聞にも取り上げられました。その結果、アーティスト40組、出店者(飲食物やクラフト作品の出店)30組、来場者2,000人という、第1回目を上回る規模のフェスを開催することができました。
OUR
VISION
大事にしていること
それぞれがやりたいことに挑戦する
組合員となったのは20代から70代までと年齢層が幅広く、ミュージシャンやアーティスト、学生、会社経営者など、様々なバックグラウンドを持つ人たちでした。その中で、フェスの運営を経験したことのあるメンバーは、第1回目のフェスの実行委員として参加していた数名だけです。
そこで、経験者が中心となって運営に必要なチームを作り、組合員一人ひとりと相談してチーム分けをしました。
また、チームが遂行すべきタスクに関する経験がなくても、やりたいという気持ちを優先しました。例えば、最年少のKさんはフェス会場の一部に、賑わいに疲れた人が休憩できる「秘密の図書館」を作りたいと提案しました。その提案に賛同した私たちは、彼女をその図書館を中心としたエリア「Air Space」の責任者に任命しました。彼女は、自ら積極的に必要な人材や道具を集め、結果、そのエリアは芸術性に溢れた非常に居心地の良い空間となり、参加者にも好評でした。
楽しくなければやる意味がない
私たちの活動の目的は、楽しいことを通して地域おこしに貢献し、収入を得る手段を自ら作り出し、地域経済を盛り上げ、地域コミュニティを豊かにすることです。
しかし、一番大切にしているのは、自分たち自身が楽しむことです。会議の度に、組合員には常に自分が楽しむことを最優先にして欲しいと伝えています。
フェス運営側が楽しんでいることが伝われば、参加者も安心して楽しむことができるという信念から、そうした雰囲気作りを大切にしています。
地域に根付き、地元に愛されるフェスを
今回、労働者協同組合主催という形で初めてフェスを開催し、多くの人に参加してもらいましたが、まだまだ地域になくてはならないお祭りであるという認識には至っていないと感じています。
しかし、昨年代表理事のケイラが個人で開催したフェスを含め、まだ2回目であり、今年は多数のメディアにも取り上げられました。行政や企業からの支援も受けることができたことで、アーティストや出店の参加者と共に来場者も増え、確実に認知度は上がってきていると実感しています。
毎年フェスを開催することでより認知度を上げ、住民をはじめ多くの人々に地域の価値を上げるものであると理解されるようなイベントに成長させたいと考えています。また、そうすることで安定した事業収入を得られるようになり、副業ではなく、本業として、多くの組合員が地域づくりを仕事にできるような社会の実現に貢献したいと考えています。